なんと壮大なテーマ!!!これは哲学だ!!!!!笑
さて、まず初めにもう私のブログで何度目の登場になるんでしょうか、中居くんの言葉を再掲します。
アイドルって不思議だよね。歌手の人ほど歌も上手くない。プロのダンサーさんほどダンスも上手くない。バラエティもやってるけど、芸人さんみたいにネタがあるわけでもない。
それでもアイドルはアーティストやダンサーや芸人さんより人気があってお客さんがいっぱい来る。この歪みを日々考えてる。
それをコンプレックスに思ったりすることもあったけど、それだと応援してくれる人に失礼なんじゃないか。じゃあ僕らは何をしていけばいいんだろうか。アイドルって何?ってことを考えている。
なぜアイドルには人気があって、人を魅了するのか。アイドルの価値とは。
アイドルとは何か。
この壮大なテーマについて考えたことを私の視点でまとめておく。完全に個人的趣味、雑談です笑。
アイドルに歌唱力は必要か
最近アイドルの歌唱力について考える機会があった。
あの、例のアメリカのオーディション番組。歌が酷評されていた。
マイクトラブルがあったようだけど、審査員の人が言っていたように、トラブルは音量に関わるもので、音程には無関係。音が上手く乗らなくて、動揺とかはあったかもしれないけど。
予選の時はアカペラから始まる構成でとっても良かったし、歌についてマイナスな意見を言われることもなかった。
たまたまあの日、実力を発揮しきれなかった。
彼らがアメリカにわたってから一貫してこだわっているのが、「アイドルであること」のような気がしている。
コンテストにしてもオーディション番組にしても、多分もっとうまくやる方法はあった。
コンテストはもっとアメリカウケのする楽曲を選べば彼らのスキルならもっと上位に食い込んでいた可能性もあっただろうし、オーディション番組は選曲のことは審査員からも言及があったし、仮にダンスのみに集中したって十分なパフォーマンス力を持ってたと思う。
でも、彼らはダンサーでなくジャニーズのアイドルとして、勝ち上がることよりも、自分たちの力がどこまで通用するのかを試したかったんだろうなと思った。
彼らはジャニーズのアイドルだから、歌って踊ったんだろうな、と。
例えばLDHの歌う人とパフォーマーが分かれている形はとても合理的だなと思う。歌いながら踊るの難しいし。歌とダンス、それぞれが役割分担した方が、どう考えてもスキルを伸ばせるし力も十分発揮できるもんね。
まぁつまり歌唱力をどの程度までアイドルに求めるかっつー話がしたい!
歌唱力、なければないで成り立つ。超有名オーディション番組では不可能だろうけど、日本の歌番組なら口パクがあるので。
口パク、私はあまり好きじゃない人ですが、かつての私みたいに「ジャニーズは歌が下手」という先入観でマイナスになって、スタート地点にも立ってもらえなくなるくらいだったら、したらいいんじゃないかと思う。
実際全員でガンガン口パクしてるグループもあるし、人によって口パクする人と生歌の人がいるグループもある。
つまりはその曲を歌うことで、何を見せたいかが大事なんだと思う。
ただ、侍は歌わないといけないだろうねぇ。バンドやってるグループなので。歌は口パクで楽器だけ弾くの、技術的に全然不可能ではないけど、なんだか禁じ手感がすごい笑。
そして歌うのであれば、「生放送等の一発本番で」「音程を外さない」程度の歌唱力は必要だなと思う。
オーディション番組で歌がいまいちだったからと、強みであるダンスパフォーマンスを最後まで見ることなくブザーを鳴らされたというのは、オーディション番組独特の反応ではなく、世間一般でもそういう反応になるだろうなと思う。
歌で音外してたらバンドの音までなかなか聴いてもらえないと思う。侍は「バンドをやっている形」が売りなんじゃなくて、自分たちできちんと音楽を構築している人達なので、音楽を聴いてもらわなきゃいけない。
音楽好きの人に侍が刺さったらいいなと日ごろから思ってるけど、バンドが好きで音楽が好きな人であればあるほど「演奏さえよければ歌はどうでもいい」って人、いないと思う。逆に「バンドのスキルやレベルはどうでもいい(もしくはわからない)けど、歌の良し悪しはわかる」って人はたくさんいる。だから、ある程度の歌唱力はやっぱり必要。
ただ、メンバー全員がバンドのボーカリストと同等に歌が上手くなきゃいけないとは思わない。彼らはアイドルだから。アイドルは歌唱力や演奏技術だけが売りではないから。
そもそもバンドだって東京事変みたいに全員のスキルがとんでもなく高くて同業者からも憧れられるようなオリジナリティを持つバンドもいれば、初心者だらけのバンドにまずはお勧めするような、演奏技術的には簡単でシンプルなのに長いこと愛され続けているモンゴル800みたいなバンドもあるわけで、スキルだけが音楽の魅力ではないのは、アイドルに限った話でもない。
アイドルの歌
ここで聞いて欲しい歌がある。Sexy Zoneの最新曲、「Trust Me,Trust You.」。
これは平井大さんの提供曲なんですが、平井大さんといえば歌唱力お化けみたいな人じゃないですか。まーとにかく歌がうめぇんだ!!
その楽曲提供して下さった平井大さんが、セルフカバーして歌ってくれた動画をまずはどうぞ。
#SexyZone "Trust Me,Trust You." を弾き語りました🤠https://t.co/MPIgQ9ocDv
— 平 井 大 (@hiraidai) 2022年9月8日
そして、こちらがSexy Zoneが歌うTrust Me,Trust You.
(本当はMVより生パフォーマンスのほうが伝わるものがあるんだけれども!)
どっちが歌唱力あるかって言ったら、そりゃあ平井大さんだと思う。
でも、この歌は紛れもなく平井大さんがSexy Zoneのためにつくって下さった曲で、Sexy Zoneが歌うからこそ生まれる意味がある曲なんだと思うんだ私は。
平井大さんご本人も「自分にはできない表現をしてくれた」と言ってくれていた。
アイドルが提供しているのは何かって言ったら、究極は「人生」なんだと思う。
アイドルとして生きる人生。人生をかけた挑戦。
アイドルの歌には、人生が乗っている。それを感じ取れるようになってしまうと、そこはもう深い深い沼底です笑。
アイドルとは何か
「お客さんに向けて歌って踊る」ということを世の中に浸透させたのがジャニーさん。
ジャニーさんが1番好きだったのって、恐らく少年が大人になる時その瞬間だけに放つ、独特の強烈な輝きだったと思うんだよね。「子どもは大人になれるけれど、大人は子どもに戻れない」。
それが何かっていうことを分かりやすく言うなら、「努力と進化」。それが1番顕著に見て取れるのは少年が大人になる瞬間なんだと思う。だからジャニーさんはジャニアイという舞台でそれを表現したかったんじゃないかなと、個人的には思うわけです。
アイドルのその努力と進化に、人は魅了されているんだと思う。
このあたりはジャニアイですごく感じたことなので、この回↓でさらっと書きましたが。
例えるならプロ野球が好きなのか、甲子園が好きなのか、っていう話に近いかもしれない。
歌そのもの、つまり高い技術から生まれる感動を提供しているのがプロ野球選手であり、アーティスト。
上手い人の中でも特に上手い人が選ばれる。
でも、甲子園は違う。もちろん予選を勝ち抜いてきた強いチームには間違いないけれど、スキルで言えば当然プロ野球選手には劣る。それでも甲子園は人気の高いコンテンツとして成立しているし、プロ野球より甲子園が好きだという人もたくさんいる。
3年間という限られた時間の中で、毎日どれだけ野球に打ち込んで努力を重ねて成長したのかに思いを馳せながら、彼らの「青春」を楽しむのが甲子園だと思う。
そこにはベンチに入れない人もいる。脱落していく人もいる。
アイドルも同じで、茨の道を突き進む彼らを私たちは応援し、その進化を一緒に喜ぶことで楽しむ。
私は高校の時部活のマネージャーだったんですが、多分マネージャーをやるような人はアイドルにハマりやすいと思う笑。
こんなことを書くと、アイドルの魅力は若いうちしか発揮されないような印象を与えてしまうかもしれない。
でも決してそんなことは無くて、その顕著な例がENDRECHERIのTHE FIRST TAKE。
めっっっっっっっちゃめちゃ感動した。泣いた。
ENDRECHERI20周年記念だそうで、この「街」という曲は20年前の作品。全く色褪せない。
もしかしたらアーティストの場合、20年前と変わらぬ歌声を披露することが感動に繋がるのかもしれない。
でも、コメントにもたくさん書かれているけれど、ENDRECHERIは20年の間で楽曲から受ける印象がガラリと変わるほどの進化を遂げている。20年前も素敵だった。でも、20年前とは違う、今だからできる表現で歌い上げる姿に今の私は感動したんだと思う。
これぞ「人生」が歌に乗っている典型例というか。自身で作った曲だから余計にそう感じるのかもしれない。
努力と進化は発展途上の若者だけが持つことを許された魅力じゃないってことを、この動画でまざまざと見せつけられた気持ち。
アイドルとは何かと問われたら、私だったら「努力と進化」だと答えるかもしれない。
あ、もちろん私にとってはっていう話ね。
潔くアイドルとは顔だ!でもいいと思うし。アイドルとは理想の恋人だ!でもいいと思うし。
人によって違っていいと思うけど、少なくとも私にとってはアイドルとは「努力と進化」なんだろうなと思う。
だ!か!ら!!
私は各グループ代表が集まった初回の+81を見て感動したんだと思う。
前提として、侍Tubeでの矢花くんの発言がある。
最後小窓で矢花くんが「7 MEN 侍っていうバンドやってます」って。「グループでバンド」じゃなくて「バンド」って言った。こう言える人達なんだってことは声を大にして伝えたい。
— ゆゆ (@7MEN_yu03) 2022年9月10日
7 MEN 侍【矢花黎の相関図】オーディションを4回受けたレア・ジャニーズ https://t.co/vfrSrttJoJ @YouTubeより
私は「7 MEN 侍っていうグループでバンドやってます」と「7 MEN 侍っていうバンドやってます」には大きな差があると思ってて。
彼らはやっぱりダンスが主軸でバンドもやってるんではなくて、バンドが主軸でダンスもやってるってことなんだと思う。
「7 MEN 侍っていうバンド」を代表して+81に出てきた"7 MEN 侍の顔"嶺亜くん。ダンスボーカルに注力している他のグループ代表と遜色なく踊っている。バンドがダンスやってこんなに凄いんだぞって、これが7 MEN 侍なんだぞって誇らしい。努力で掴み取れる人達だから二刀流が成り立つんだよな。
— ゆゆ (@7MEN_yu03) 2022年9月10日
正直嶺亜くんってダンスで評価されてる人じゃない。でも、ここまでやってくれる。ここまで持ってこれる。嶺亜くんが"7 MEN 侍の顔"である理由の1つだよなぁ。本当に嶺亜くんが侍で良かったというか。もしかして、これこそがアイドルなんじゃないの……
— ゆゆ (@7MEN_yu03) 2022年9月10日
私が嶺亜くんのことを凄いアイドルだなと思うのは、考えられないレベルで顔がいいからとかキラキラしてるからとかファンサが凄いからというのももちろん要因としてあるんだけど、1番は努力して進化する姿を見せてくれるからなんだろうと思ってる。
忙しい合間をぬって自主的にボイトレに通い、嶺亜くんのここ1年の歌の成長は痺愛なら誰もが知るところ。
スケボーだって舞台2つ控えて帝劇に立ちながらもちろんボイトレにもきちんと通って、やることやった上でさらにスケボーのトレーニング重ねて、オリンピアンとハンデなしで勝負して勝っちゃうし。
ダンスは得意じゃないと言いながら、7 MEN 侍というバンドの顔としてここまでやってくれて。
これぞアイドルと言わずになんと呼ぶんだ!!!!
そして、成長過程だけが尊いものじゃない。
現時点で既に高い実力を兼ね備えていることも、過去の努力が成果となって表れた結果。
積み重ねてきたものが見えるということも人の心を動かす要素のひとつ。
なんせ私はジャニーズの最大の売りは「SHOW」だと思ってるんですが、SHOWを成立させるためには、ある程度のスキルも当然必要なわけです。エンターテイメントを提供して代価をもらうんだから、凄いと思わせるスキルがあった方がいいのは当然のこと。
まとめ
すっかり長くなってしまったので、そろそろ終わらねば。
多分、私的アイドルを構成する5大要素は「努力と進化」と「スキル」と「歴史」と「関係性」と「見た目」。
見た目に関しては、私個人はジャニーズ沼には見た目から入ってはいないし、これも努力と進化が感じられる要素のうちの1つだったりもするんですが、アイドルに見た目が関係ないってことはないと思うので。(私は好きなスタイルはあるけど、顔の造形は好きになった人がタイプ!)(いら情)
これが各グループによって比率だったり特色だったりに違いがあって、きっと年代によっても変わっていく。
誰のどこに刺さるか、きっかけも惹かれるところも十人十色だと思うので、どんな形であれ多くの人に知ってもらうってことがきっと最重要項目なんだろうなと思います。
はあ、やっと最近頭の片隅でなんとなく考え続けていたことをなんとか形にできた。
まぁこれも現時点の私個人の視点の話でしかなくて、どんどん更新されていくかもしれないので、一応今の考えとしての記録です。
そして、「アイドルとは何か」の次に今私が興味を抱いてしまっている次の課題(?)が「アイドルファンが数字にこだわる文化について」。
これはね~きっと奥深いよね~~。もしかしたら闇深いとも言うかもしれない笑。
誰か上手いこと考察して欲しいです笑!!!